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スコッチ通信22・23号・宮越大輔レポート・・・操業準備中『ダフトミル蒸留所』連載中!

会員No.815 宮越大輔
D.Miyakoshi 皆さん初めまして。バイトの宮越大輔です。
昨年4月のスコ文研蒸留所ツアーに合流してアイラ島の蒸留所を巡った後、ウィスキー造りを勉強するため3ヵ月かけてスコットランドにある全蒸留所を訪ねてきました。
130ヵ所に及んだ蒸留所には、グレーンウィスキー蒸留所、失われた蒸留所、そして新しい蒸留所も含まれています。
そこで今回、僕が辿ったウィスキートレイルの記録を写真と共に紹介したいと思います。
 
 
 
 
   
【Part.1】
OBAN
TOBERMORY
BEN NEVIS
GLENLOCHY
【Part.2】
TALISKER
GLEN ORD
GLEN MHOR
GLEN ALBYN
MILLBURN
【Part.3】
TEANINICH
DALMORE
INVERGORDON
GLENMORANGIE

【Part.4】
CLYNELISH
TOMATIN
ROYAL BRACKLA
【Part.5】
BALBLEAIR
PULTENEY
       
【Part.6】
HIGHLAND PARK
SCAPA
       
 
【Part.2】
2004.5.10
TALISKER

朝インフォメーションセンターに行き、タリスカー蒸留所があるカーボスト行きのバスの時間を調べる。お次は12時50分発。暇なんで町を探索。その間にスコ文研ツアーでキャンベルタウンに行った時に出会った、ロンドンでバーテンダーをしている日本人、B君にTEL。
彼は数回に渡って蒸留所を巡っていて、残り数ヶ所でスコットランド終了というこれまた気合いの入ったバーテンダー。どうやらイカレテルのは僕だけじゃなかったみたい。
互いの進行状況を確認し情報交換(といっても与えるものは何もないが)。「これからタリスカーにいってくるよ」と告げると、彼の成し遂げられなかった夢を託された。
それは彼が以前、冬にタリスカー蒸留所に行った時、近くにあるアイル・オブ・スカイ・オイスターという名の店(というか倉庫?)に行ったが閉まっていてオイスターを食べることができなかったということ。しばらく行けそうもないので、そのオイスターを代わりに食ってきてくれ〜という内容。
オイスター。牡蠣。海のミルク。せっかくスコットランドに来たのに、そういえばまだ食べてなかったな。アイラ島にいたときは主に食パン、そして別れ際に皆さんから頂いた救援物資しか食べてなかった気がする。こうなりゃ何が何でも食ったる。「まかしとき!」と引き受け、いざオイスター・・・いや、タリスカーへ。

バスという名の大型ワゴンに乗り込み、風光明媚な景色の中を走ること40分、入り江に面したタリスカー蒸留所の前に到着。駐車場には多くの車があり、英語をはじめ、あまりなじみのない言葉まで聞こえてくる。またしてもツアーではしんがりを務めさせてもらうことになりそうだ・・・。
辺りを見渡すと、ありましたよ僕らの夢、アイル・オブ・スカイ・オイスターの看板が!
はやる気持ちを抑えつつ、まずはレセプションへ。

ISLE OF SKYE OYSTERS
レセプションには次のツアー待ちのお客がいっぱいいた。とりあえずツアー代金を払い次の時間まで待つことにしたが、この人数だといつもと同じだなと思い、時間もあることだし次の次のツアーにまで待つことにした。
ということでその間向かった先はアイル・オブ・スカイ・オイスター。蒸留所の道路に面した壁に書かれている『TALISKER』の文字を通り過ぎ、その先にある蒸留所を回り込むように伸びている結構キツイ坂道を登る。少し歩いただけなのに振り返ると海と蒸留所を見渡すまさに絶景。
そのまま進むとちょっとした倉庫のような建物に到着。入口が開いていたので「オジャマシマース」と小さい声で言いながら勝手に入ると、一人黙々と洗い物をしている上下緑のジャージを着たおっちゃんがいた。
「何だ?こいつ」という顔をしたおっちゃんに「アイル・オブ・スカイ・オイスターはここ?」と尋ねると、「ここだ」と言い作業中の手を止めてくれた。
料金は一つ50ペンス。おっちゃんにとりあえず4つここで食べたいと告げると、その場で慣れた手つきで剥いてくれた。念願のスコットランド初オイスター。う〜ん美味!最高!!
さらに2つもらい計6つをあっという間にたいらげ、こうなりゃ当たるまで食ってやると思ったが、おっちゃんに「そろそろ仕事の時間だからいかなきゃいけない」と言われ断念。
蒸留所を見下ろしながら坂道を下っていると、おっちゃんが車から手を振りながら通り過ぎていった。僕もそれに答えて手を振り返した。
 ISLE OF SKYE OYSTERS ISLE OF SKYE OYSTERS
ツアーの時間になり集合するとこれまた大人数。待った甲斐まるでなし。とは言え、これ以上することもないのでこのツアーに参加。
オーバン同様ここでも日本語で書かれた大まかな工程の説明書を頂きツアースタート。もちろんしんがりで、写真を撮りまくろうと思っていたがここもまた不可。ディアジオ社系列は全部そうなのかな。
製麦から始まり他の蒸留所とまあ大体似たような説明を聞きながら各工程を見学。
スチルハウスに入り、大全にも載っているめずらしい細いパイプのついた容量14,706リットルのボール型ウォッシュスチル、容量11,024リットルのストレート型ローワインズスチルを眺めていると、奥から見覚えのある緑色のジャージを着たおっさんたちが何やら楽しげに話しながらこっちに向かってきた。
何気なく見るとその軍団の中に、さっきのおっちゃんがいるではないか。おっちゃんも気づいたようで僕に向かって手を振り、笑いながら「飲んでけよ」と言わんばかりにラッパ飲みのジェスチャーして、スピリッツセイフに向かっていった。どうやら彼はスピリッツマンで、仕事とはミドルカットだったみたい。
彼のジェスチャーを見て僕は大きな失敗をしたことに気が付いた。それはタリスカーを垂らさずにオイスターを食べてしまったこと・・・。

ツアー終了後、真っ先にタリスカー10年のミニチュアを買いレセプションを出る。失敗を取り戻すべく再びオイスターの倉庫へ向かおうとすると、またまた先程のおっちゃんに遭遇。サインをもらった後、「もう一度牡蠣を食べたいんだけど」と言うと、「残念だが今日はもう終わりだ」と言いながら首を振り、「明日またこいよ」と言ってどこかへ行ってしまった。結局営業時間は蒸留の合間だけ?の模様。僕の成し遂げられなかった夢は誰に託そうか・・・。
皆さんもタリスカーに行った際は寄ってみてはいかがでしょう。もちろんその時はタリスカーのミニチュアをお忘れなく!
 
TALISKER TALISKER TALISKER
2004.5.11
2日間同じ部屋に泊まっていたイングランド人に別れを告げ、ポートリーからバスでインヴァネスへ。出発前B君にTELし、夢を成し遂げた結果報告。すると、ちょうど同じ頃に彼もインヴァネスに着くというのでバスステーションで待ち合わせをすることになった。

昼過ぎにインヴァネスに到着。程なくして久しぶりにB君と合流。そのまま待合室の外にあるベンチで情報交換、そして今後の進路相談。進路相談なんて高校以来。電気コンロでの飯の炊き方から安上がりのルート、それにこの辺の蒸留所や新しい蒸留所についても教えてもらった。ありがとうB君!
B君と別れた後、インフォメーションセンターでユースホステルの場所を確認。とりあえず、ここインヴァネスを拠点に周辺の蒸留所を巡ることに決めた。
2004.5.12
GLEN ORD

再びインフォメーションセンターに行き、コリンズのウィスキーマップを購入。これには大全には載っていないグレーンウィスキー蒸留所も載っているからだ。
本日はグレンオード、グレンモール、グレンアルビン、ミルバーンという近場に行く予定。
まずは遠いオードから。バスでミュア・オブ・オードに着くと、運転手がその近くで降ろしてくれた。看板に従って歩いていくと、突き当たりに何やら大きな建物が。中に入ろうとすると、近くに止まっているトラックの運転手から、「どこ行くの?蒸留所はあっちだよ」、と言われた。どうやら併設されているモルティング工場と間違えたみたい。
蒸留所に着きツアーまで時間があったのでショップを物色。ここもまた設備良し。でもまたまた撮影禁止。一通り見学し、最後にガラス越しからライトアップされた熟成庫を眺めながらテイスティング。ガイドにサインをもらい蒸留所の周りの写真を撮ったあと、バスでインヴァネスへと戻った。

GLEN ORD GLEN ORD GLEN ORD
 
GLEN MHOR,GLEN ALBYN
バスステーションに到着し、お次は閉鎖したモールとアルビン。大体の場所はB君に聞いてあったので、ネス川を渡りそこと思しき場所に向かって歩く。
2ヶ所ぐらいラウンドアバウトを過ぎると、左にコンピューターショップ、右にB&Qがあった。ここにかつてモール、アルビンが存在したという。今では残念なことに何一つとして蒸留所と分かるものは残っていなかった。
GLEN MHOR GLEN ALBYN
MILLBURN
ホステルへ帰る途中、大型スーパーセイフウェイに寄って、いつものリデュースコーナー(賞味期限ギリギリの食べ物を安く売っているコーナー)で晩飯を調達。荷物をホステルに置いて本日最後の蒸留所、ミルバーンへ。
ミルバーンはホステルの近くにあり、シンボルのように建っている煙突も見ることもできた。せっかくなので大全に載っているミルバーン・パブで一杯飲もうと思っていたが、行ってみると工事中。トラベルインという宿泊施設にどうやらなるらしい。ということはここにまた一つ、旧蒸留所宿泊施設が誕生。次来た時は泊まらねば。
とりあえず本日の目標達成。明日はもう少し北へ。
MILLBURN
 
次回はアルネス、ティーニニックからスタート!

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