TALISKER |
| 朝インフォメーションセンターに行き、タリスカー蒸留所があるカーボスト行きのバスの時間を調べる。お次は12時50分発。暇なんで町を探索。その間にスコ文研ツアーでキャンベルタウンに行った時に出会った、ロンドンでバーテンダーをしている日本人、B君にTEL。
彼は数回に渡って蒸留所を巡っていて、残り数ヶ所でスコットランド終了というこれまた気合いの入ったバーテンダー。どうやらイカレテルのは僕だけじゃなかったみたい。
互いの進行状況を確認し情報交換(といっても与えるものは何もないが)。「これからタリスカーにいってくるよ」と告げると、彼の成し遂げられなかった夢を託された。
それは彼が以前、冬にタリスカー蒸留所に行った時、近くにあるアイル・オブ・スカイ・オイスターという名の店(というか倉庫?)に行ったが閉まっていてオイスターを食べることができなかったということ。しばらく行けそうもないので、そのオイスターを代わりに食ってきてくれ〜という内容。
オイスター。牡蠣。海のミルク。せっかくスコットランドに来たのに、そういえばまだ食べてなかったな。アイラ島にいたときは主に食パン、そして別れ際に皆さんから頂いた救援物資しか食べてなかった気がする。こうなりゃ何が何でも食ったる。「まかしとき!」と引き受け、いざオイスター・・・いや、タリスカーへ。
バスという名の大型ワゴンに乗り込み、風光明媚な景色の中を走ること40分、入り江に面したタリスカー蒸留所の前に到着。駐車場には多くの車があり、英語をはじめ、あまりなじみのない言葉まで聞こえてくる。またしてもツアーではしんがりを務めさせてもらうことになりそうだ・・・。
辺りを見渡すと、ありましたよ僕らの夢、アイル・オブ・スカイ・オイスターの看板が!
はやる気持ちを抑えつつ、まずはレセプションへ。
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レセプションには次のツアー待ちのお客がいっぱいいた。とりあえずツアー代金を払い次の時間まで待つことにしたが、この人数だといつもと同じだなと思い、時間もあることだし次の次のツアーにまで待つことにした。
ということでその間向かった先はアイル・オブ・スカイ・オイスター。蒸留所の道路に面した壁に書かれている『TALISKER』の文字を通り過ぎ、その先にある蒸留所を回り込むように伸びている結構キツイ坂道を登る。少し歩いただけなのに振り返ると海と蒸留所を見渡すまさに絶景。
そのまま進むとちょっとした倉庫のような建物に到着。入口が開いていたので「オジャマシマース」と小さい声で言いながら勝手に入ると、一人黙々と洗い物をしている上下緑のジャージを着たおっちゃんがいた。
「何だ?こいつ」という顔をしたおっちゃんに「アイル・オブ・スカイ・オイスターはここ?」と尋ねると、「ここだ」と言い作業中の手を止めてくれた。
料金は一つ50ペンス。おっちゃんにとりあえず4つここで食べたいと告げると、その場で慣れた手つきで剥いてくれた。念願のスコットランド初オイスター。う〜ん美味!最高!!
さらに2つもらい計6つをあっという間にたいらげ、こうなりゃ当たるまで食ってやると思ったが、おっちゃんに「そろそろ仕事の時間だからいかなきゃいけない」と言われ断念。
蒸留所を見下ろしながら坂道を下っていると、おっちゃんが車から手を振りながら通り過ぎていった。僕もそれに答えて手を振り返した。 |
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ツアーの時間になり集合するとこれまた大人数。待った甲斐まるでなし。とは言え、これ以上することもないのでこのツアーに参加。
オーバン同様ここでも日本語で書かれた大まかな工程の説明書を頂きツアースタート。もちろんしんがりで、写真を撮りまくろうと思っていたがここもまた不可。ディアジオ社系列は全部そうなのかな。
製麦から始まり他の蒸留所とまあ大体似たような説明を聞きながら各工程を見学。
スチルハウスに入り、大全にも載っているめずらしい細いパイプのついた容量14,706リットルのボール型ウォッシュスチル、容量11,024リットルのストレート型ローワインズスチルを眺めていると、奥から見覚えのある緑色のジャージを着たおっさんたちが何やら楽しげに話しながらこっちに向かってきた。
何気なく見るとその軍団の中に、さっきのおっちゃんがいるではないか。おっちゃんも気づいたようで僕に向かって手を振り、笑いながら「飲んでけよ」と言わんばかりにラッパ飲みのジェスチャーして、スピリッツセイフに向かっていった。どうやら彼はスピリッツマンで、仕事とはミドルカットだったみたい。
彼のジェスチャーを見て僕は大きな失敗をしたことに気が付いた。それはタリスカーを垂らさずにオイスターを食べてしまったこと・・・。
ツアー終了後、真っ先にタリスカー10年のミニチュアを買いレセプションを出る。失敗を取り戻すべく再びオイスターの倉庫へ向かおうとすると、またまた先程のおっちゃんに遭遇。サインをもらった後、「もう一度牡蠣を食べたいんだけど」と言うと、「残念だが今日はもう終わりだ」と言いながら首を振り、「明日またこいよ」と言ってどこかへ行ってしまった。結局営業時間は蒸留の合間だけ?の模様。僕の成し遂げられなかった夢は誰に託そうか・・・。
皆さんもタリスカーに行った際は寄ってみてはいかがでしょう。もちろんその時はタリスカーのミニチュアをお忘れなく! |
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