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スコッチ通信22・23号・宮越大輔レポート・・・操業準備中『ダフトミル蒸留所』連載中!

会員No.815 宮越大輔
CLYNELISH 皆さん初めまして。バイトの宮越大輔です。
昨年4月のスコ文研蒸留所ツアーに合流してアイラ島の蒸留所を巡った後、ウィスキー造りを勉強するため3ヵ月かけてスコットランドにある全蒸留所を訪ねてきました。
130ヵ所に及んだ蒸留所には、グレーンウィスキー蒸留所、失われた蒸留所、そして新しい蒸留所も含まれています。
そこで今回、僕が辿ったウィスキートレイルの記録を写真と共に紹介したいと思います。
 
         
【Part.1】
OBAN
TOBERMORY
BEN NEVIS
GLENLOCHY
【Part.2】
TALISKER
GLEN ORD
GLEN MHOR
GLEN ALBYN
MILLBURN
【Part.3】
TEANINICH
DALMORE
INVERGORDON
GLENMORANGIE

【Part.4】
CLYNELISH
TOMATIN
ROYAL BRACKLA
【Part.5】
BALBLEAIR
PULTENEY
       
【Part.6】
HIGHLAND PARK
SCAPA
       
 
【Part.4】
2004.5.14
CLYNELISH

早朝、駅に向かう。行き先はクライヌリッシュ蒸留所があるブローラ。いつもなら遅くても安いバスで行くところだが、今日中にバルブレア蒸留所にも行きたいので、時間節約のため電車で行くことにした。

ブローラ行きの切符を購入し、早速乗車。思えばスコットランドで電車を利用するのはこれが初めてだ。スコットランドに来たときは、13時間飛行機に乗ってそのまま夜行バスで9時間だったし・・・。それ以降もバスとフェリーだけだったな・・・そんなことを考えながら窓際の席へ座る。
車内は乗客が少ないせいか、どこか閑散としている。そのうえ車内アナウンスもほとんどない・・・。たまに何か言ってるようだが、わかりゃしない。そんな静かな雰囲気とは反対に、走り出すとテンションが上がり、気分は『世界の車窓から』。テーマ曲が頭の中で流れ出し石丸謙二郎のナレーションが勝手に始まった。
この曲どうやって終わるんだっけ?と、外の景色をぽけーっと眺めながらメロディを思い出していると、突然蒸留所らしき建物が目に飛び込んできた。これ以上曲がらないくらい首を曲げるが、一瞬の出来事で、それがどこの蒸留所かわからない。地理的にはおそらくバルブレア蒸留所のはずだけど・・・。

そうこういろいろ考えているうちに、電車はブローラの一つ前の駅を出る。しばらくすると減速しだしたのでドアに向かう。
・・・あれ、止まったのに開かない。とりあえずドアの横にあるボタンが光っているので押してみた。なるほど、スコットランドは開閉式なんだ。冬になると手動になる雪国の実家の電車に比べりゃ便利かな。

無事ブローラに到着。 町もまた静かだった。駅前からでは蒸留所らしき建造物は見えない。近くの銀行でトラベラーズチェックを現金に換えてもらうついでに、場所を確認することにした。
話によると、歩いていける範囲ということで一安心。教えられた通り、目の前の道を右へしばらく真っ直ぐ進み、途中で左折。そのまま歩いていると、煙を上げているクライヌリッシュが見えてきた。外観は近代的で、ティーニニックとほとんど同じ印象。
蒸留所に近づくと、その向かいには対照的なオールドスタイルのウェアハウスと、かつてのクライヌリッシュだったブローラ蒸留所のキルンが見えた。

CLYNELISH BRORA
レセプションに入ると朝早いせいか、ツアー客はおろかガイドすらいない。しばらくショップを見渡していると、ガイドのおばさんが笑顔で登場。手にはバケツと雑巾を持っていた。
待っていても誰も来ないだろうということで、ラッキーなことにマンツーマンのツアーになった。残念ながらやっぱり撮影はダメだったけど、ここのおばさんもまたとても親切で、各工程の細かいところまで教えてくれた。ウェアハウスに向かう途中、ブローラの頃の話もしてくれた。現在はたった8人で行われているが、当時は50人もの職人がいたらしい。
ウェアハウスを見学後レセプションに戻り、最後にクライヌリッシュ14年を試飲させてもらった。本日の朝食だ。

 
CLYNELISH CLYNELISH
町に戻り、バルブレア蒸留所へ行くためバスで再びテインへ向かう。
到着後インフォメーションセンターに行き、バルブレア蒸留所があるエダートン行きのバスがあることをようやく発見、だが今日はもうないとのこと。まだ13時半なのに・・・。しょうがないので来週出直すことにしてそのままインヴァネスへ帰った。
2004.5.15
TOMATIN ?

土曜日。ほとんどの蒸留所は週末閉まっているので、今日は休みにして(まぁ毎日休日だけどね)観光でもしようかなと思ったが、13時までやっていると知り、急遽トマーチン蒸留所に行くことにした。今ならまだ間に合うはずだ。

11時35分発のバスに乗りインヴァネスから一つ隣のトマーチンまで約20分。もちろんこんなA9の道路の途中で降りるのは僕だけだ。本当にここで降りていいのか不安だったが、少し進むと蒸留所を示す看板が見えたので一安心。少し早や歩きで信号を渡り蒸留所へ向かった。

着いた・・・が、入り口を入ってもレセプションや蒸留所の建物が目の前にない!そりゃこんなとこ誰も歩いてこないよなとブツブツ言いながらとにかく真っ直ぐ歩き出す。左側には仕込水の
オルタ・ナ・フリス川が流れ、右側には何棟もの大きなウェアハウスがそびえ立ち、スコットランド最大級の蒸留所を表している。
ゆっくり眺めている時間はない。道なりに進みようやくレセプションに到着。中に入り早速受付のカワイイ女の子に見学を申し出る!・・・・・・が「ごめんなさい。今日はもう終わりなの・・・」
間に合わなかった。どうやら最後のツアーは12時スタートだったらしい。「どうしてもダメ?」と哀願しても「ごめんなさい。来週また来てね」と、申し訳なさそうにキッパリ言われてしまった。

最悪だ。来週は早々に北に向かうつもりなので来れるかどうかわからない。しょうがない、とりあえずサインだけでももらって帰ろうとすると、そんな姿が可哀想に思ったのか、「せっかくだからビデオだけでも見ていって」とツアー後にくれるトマーチンを注いだグラスを持ってきて、ツアー前に見せるトマーチン蒸留所についてのビデオを見せてくれた。悪くない。ならついでに蒸留所の中も・・・と思ったがやはりダメのようだ。お礼を言った後サインをもらい、「また来るよ」と告げて蒸留所を後にした。

 TOMATIN TOMATIN
帰りのバスを待つこと1時間。やっと来たと思ってバス停から出たが、まさかここに人がいるとは思わなかったのか、バスはスピードを落とすことなくそのまま通り過ぎてしまった・・・。
結局2時間後のバスで帰ることに。やっぱり最悪な1日だった。こんなことならネッシーでも探してるほうがましだったな・・・。
2004.5.16
ROYAL BRACKLA??

今日はこの周辺で中途半端に残ってしまったロイヤルブラックラ蒸留所に行ってみることにした。日曜日だから閉まっている確立が高いが、ここは見学施設がないので平日行ったところで入れてもらえるわけでもない。要はそこに行って誰かに証拠としてサインをもらえれば、それでいいからだ。

いつものようにバスステーションに行きネアンに向かった。到着後、ここからは蒸留所らしい建物は見えないので、町の地図を買うべく売っていそうな店を探した。
しまった。日曜日は蒸留所だけでなく大型スーパー以外のほとんどの店が休みになることをすっかり忘れていた。しかも割と栄えていそうな町だがなぜか人通りが少なく、これじゃ大体の位置すら聞けない。とりあえず人通りの多そうな道を探そうと歩き出すと、目の前の閉まっている雑貨屋から、いかにも休日ルックのおっちゃんがだるそうに現れた。
なんとなくアルコール好きそうだし、このおっちゃんにロイヤルブラックラのことを聞いてみたが、ここからは結構離れていて交通手段はないとのこと。歩いていくと言ったら「止めとけ」と鼻で笑われた。しかも行ったところで今日はやはり閉まっているとのこと。なら仕方ない、今日のところは諦めてまた今度来よう。いつになるかはわからないが、トマーチンと合わせて必ずリベンジしてやる。

帰る前に、スーパーに寄って、スコットランド生活で主食となっているスニッカーズを補給。日本にいたときは一度も食べたことないのに、今やほぼ毎日食べている。なぜだろう・・・。お腹が空いたからかな(笑)。
近くのベンチで食した後インヴァネスへ。

次回はバルブレアからスタート!

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